ソーランへの想い
  

 第一期と呼ばれる当時の生徒たちは、今まで踊ってたソ−ラン節があり、何でオレらが違う振付で踊らなきゃ
 イケナイのかと当然反発。寿升は、
この子供たちに舞踊家の自分になにが出来るかを問い、稚内の町と
 子供たちを見つめ心を決めました。何かこの子達に残してあげたいと…。朝8時30から夜9時まで、子供たちと
 同じ時間を過ごし、夕方5時から9時までお稽古をしました。集中力を高めるため、そして舞踊家と生徒との
 厚い壁を壊すために、練習後、校長室を開放して頂きみんなと食事をしました。日にちが経つにつれ子供たち
 自身が自分の家のことや、悩み・櫓の漕ぎ方を話してくれる様になりだんだん打ち解けてきました。
 「何かツッパッテ見せてる子供の目がとてもシャイで、この子供たちに輝きを持たせたかった。そして自分に
 自信を持って欲しい・・」そんな思いからテレビ東京のプロデュ−サ−に相談をし、子供たちに民謡民舞大賞に
 出場という目標をつくり、子供たちの普段の生活の動きなどを取り入れ子供達と作り上げたのです。
 そして壽升は言います「あの時の子供たちの出会いが、私自身も人にならせてもらった気がします。
 今までにない経験でしたが、あの子供たちとの出会いは、私の一生の宝物です。そしてあのソ−ランは
一期の子供たちと一緒に作り上げた心のソ−ランです」と。


                                                       
                                                                             
                  このソ−ラン節は、子供たちと共に作り上げた宝物です。このソ−ランを形だけで真似てほしくありません。
               心に振付をしてるのでこの踊りの3分30秒は、自分との戦いでもあります。この想いをご理解いただき、
                 本物のソ−ランを学んでいただけると、とてもありがたいのですが、テレビや映画を真似ただけの
           ソ−ランは、とても残念に思います。